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aamindell.net からいくつかのページの翻訳その他

Amy and Arnold Mindell…:エイミー・ミンデルとアーノルド・ミンデルは、プロセス指向心理学の創設者たちの一員です。彼らは、世界中の多くのグループや都市でコミュニティや対立葛藤の問題のワークを行ない、またプロセスワークを教えており、オレゴン州ポートランドでは個人セラピーや授業を行なっています。エイミーは、セラピーのスピリチュアルなアートである「メタスキル」(『メタスキル』コスモス・ライブラリー)についての業績で知られており、アーニーは、著書「ドリームボディ」(『プロセス指向心理学』春秋社)「シャーマンズボディ」(『シャーマンズボディ』コスモス・ライブラリー)「火の中に坐る」(抄訳『紛争の心理学』講談社現代新書)などで知られています。

glossary 用語集より

プロセスワーク

    1. 自然の道に従うことを意味します。
    2. プロセスワークが焦点を当てるのは、本人が意図しているプロセスと意図していないプロセスや、今まさに起こっていることや起ころうとしていることです。そこにあるべきものや、起こるべきものや、取られるべき役割ではありません。このワークは現象学的な視点に基づくものであり、経験や気づきawareness、観察といった用語がもっとも重要な意味を持っています。

 

ポートランドまたはあなたの地域のプロセスワークのトレーニングについて、お問い合わせは:

The Process Work Institute
2049 NW Hoyt Street Ste 1
Portland, OR, 97209

Phone 503 – 223 – 8188
Fax 503 – 227 – 7003
Email: pwi@processwork.org
Website: www.processwork.org

書籍やテープについては:

Lao Tse Press
Website: www.laotse.com

 

プロセスワークのご紹介

プロセスワーク、または「PW」とは、多くの文化やレベルをもったアウェアネス(気づき、自覚、意識)を実践することpracticeです。ひとりひとりの人やグループの同意するところによって、またその時その時の歴史上の位置によって、プロセスワークは常に進化しつづける学際的なアプローチであり、個人や人間関係や組織が自分自身を見つけていくのをサポートし、それによって、個人の内面や関係性や世界的な問題や個人の身体の問題を解きほぐしていくのを助けます。プロセスワークの理論と方法を経験したりテストしたりすることは誰にでもできます。そこには3つのポイントがあります。

1.  多くの人が「これが現実だ」と合意している現実のレベルにおいては、PWは「現実の」できごとや問題やトピックのうち個人・カップル・ビジネス・都市などの発展に関わるようなものを扱います。グループや個人は、葛藤や問題がどのようなものかを、感情と事実によって述べていきます。

2.ドリームランドのレベルでPWが扱うのは、夢や、深い感情や、話されていない真実や、「ダブル」つまり本人の意図したものとは違う身体のシグナル、「ゴースト」(その場に現れていない何かの存在)、そして個人や組織が持つ物語や神話の中でゴーストになっている役割です。歴史やビジョン、何世代にもわたるできごとなどが重要です。この点については、未来が現在に与えている影響も感じられることがあります。

3.最も深い、非二元的な「エッセンス」のレベルでPWが扱うのは、傾向として起こってくる何かの感覚です。これは、私たちを動かすものとして感じることができますが、言葉にするのは難しいものです。この領域は私たちの生活の一部であり、時には人々やできごとを包む微妙な雰囲気のようなものです。この雰囲気は、ものを動かす力ではあるけれど、それ自体としてははっきり姿を顕わさないもののようにも感じられます。

a.タオイズム(道教)はこのレベルを、「言い表せないタオ(道)」という言葉で言っています。
b.量子物理学では、ハイゼンベルクが量子波動関数の「傾向」について述べています。デビッド・ボームはこの領域を、システムの量子波または「パイロット波」として述べています。
c.このレベルは非二元的です。そのため葛藤もありません。これは「ハイパースペース(多次元空間)」であり、またはものごとの全体を見渡すことのできるような、とらわれのない距離を取ることでもあります。

プロセスワークの応用方法

プロセスワークの応用範囲は、たくさんの花びらを持った「花」のような形をしています。花の中心には「アウェアネス・ワーク」があります。これは今起こっていることに気づき、それに従っていくことです。これを応用する範囲の中には、まず身体や昏睡状態の人とのワーク、極限意識状態の(精神医学的)ワーク、人間関係や小グループのワーク、動きのワークや、イメージや神話を使ったドリームワークなどがあります。また「ワールドワーク」という応用法の中には、組織の発展や、多様性の問題、社会運動、ワールドプランニング、対立葛藤のマネージメントなどが含まれています。最終的には、政治におけるリサーチや、諸科学の統合などとともに、宗教や神秘学の伝統の探求、演劇やパフォーマンスにも応用できます。

 

目標

基本的な目標は、タオに従うことです。人々やものごとが発する、はっきり目に見えるシグナルやとても微妙なシグナルの形で現れるタオに。それはつまり、一人一人の人やグループを尊重し、ものごとの夢やエッセンスのレベルを探求することです。それがしばしば、一見手の施しようのないような状況においても、驚くような解決や問題の解消をもたらします。

 

基本的なスキル

プロセスワークをどこかの領域に応用する際には、他の学派や科学がその領域ですでに行なってきた業績を尊重することを除けば、プロセスワークの基本的なスキルはすべて、アウェアネスのスキルです。それには、以下のようなものに気づくことと感じ取ることが含まれます。
1.みんなが一致して認めることのできる、繰り返すことのできるシグナル
2.微細な、夢のような感じのするシグナルや感じ/感情
3.ちらっと一瞬現れて消えていく「フラート(人を誘うようなちらっという動き)」のようなシグナルや、一瞬だけで繰り返すことのできないシグナル

 

感性のスキル

基本となる感性、エイミーの言い方では「メタスキル」は、私たち自身およびタオの感覚に「従っていく」ことです。この場合タオとは、観察できるものごとであると同時に、直観的に感じ取られるものごとでもあります。プロセスワークは、その神秘主義的な側面では、はっきりとは言い表せないようなものごとに従っていこうとしています。それと同時に、プロセスワークの具体的で現実的な部分では、観察できるシグナルを扱い、それらのシグナルが内に秘めているものを開いていき、何を伝えたいのかを話してくれるようにしていきます。

 

文献

ひとつひとつの概念、たとえば「ドリームボディ」「チャンネル理論」「ダブル・シグナル」「エッジ」「メタスキル」「コーマワーク」「極限意識状態」「量子的なこころ」「深層民主主義」「ワールドワーク」「ホットスポット」「ゴースト」「エッセンス」などは、他の概念と同じく、ジェイ・リーバーのプロセスワーク用語集(このサイトで閲覧できます。英語のみ)で見ることができます。また以下のような文献の中に探っていくこともできます。たとえば、老子の『道徳経』、エイミーの”Metaskill”(『メタスキル』コスモス・ライブラリー)、アーニーの”River’s Way”(『ドリームボディ・ワーク』春秋社)や”Quantum Mind”(「量子の精神」未訳)、また他の著者たちの本です。ジョー・グッドブレッドやゲリー・ルイス、さらに今後出版予定の著者たちについては、ラオ・ツー・プレス(http://www.laotse.com/)のサイトをご覧ください。「ジャーナル・オブ・プロセスワーク」という専門誌や、その他多くの執筆者たちによる記事や論文などについてもご覧いただけます。

 

謝辞、個人とグループ

歴史

21世紀の始まりという現在の形においては、プロセスワークに関わる私たちのものの見方が育ってきたのは、アーニーのMITとチューリヒのユング研究所での研究と、エイミーのアンティオック大学とユニオン大学での研究からであり、また世界中の、先住民および近代的な人々との私たちのかかわりからです。私たちの仕事はそれによって豊かになりましたが、また限界もあります。私たちの国籍、教育、肌の色、民族的出自、年齢、性的指向、現在の良好な健康状態などによってです。

祖父母たち

 

私たちは、たくさんの人たちや、知識や信念の多くの領域に恩恵を受けたことを、心から感謝しています。その一端をあげると:

  • 道教
  • シャーマニズム:特に、アフリカ東海岸、カナダ西海岸、南西オーストラリアのある人たち、そしてあるグループに。
  • 世界中のスピリチュアルなシステムや宗教的なシステム、スワミ・ムクタナンダとさまざまな仏教学派、特に禅の福島慶道老師に。
  • 社会運動家たち:マハトマ・ガンジー、マーティン・ルーサー・キング、ジョン・L・ジョンソン、そしてその他の民主主義とあらゆる存在の平等をサポートする人たちに。
  • C・G・ユング、ウィリアム・ジェイムズ、ヤコブ・モレノ、ジーグムント・フロイト、スタン・グロフ、ケン・ウィルバー、ユング派の人々、人間主義心理学の人々、ゲシュタルト心理学の人々、トランスパーソナル心理学の人々、葛藤解決を研究する人々の業績に。
  • 現代科学:ニュートン的思考と新しい量子論・ひも理論などの双方の物理学、現代生化学、数学、特にアーウィン・シュレディンガー、ウォルフガング・パウリ、ヴェルナー・ハイゼンベルク、デビッド・ボームに。
  • あらゆるところのアーティスト、画家、ダンサー、詩人、音楽家に。

個人とグループ

私たちの考えるところでは、プロセスワークとその理論に寄与し、また作り出してもいるのは、グループの合意であり、さまざまな文化の中でプロセスワークの使い方を探求し、応用し、表現している人々です。私たち、つまりアーニーとエイミーとしては、特に、今は亡くなってしまった私たちの個人的な先生に感謝しています。ベン・トンプソン、フランツ・リクリン、バーバラ・ハナー、M・L・フォン・フランツです。また、私たちにたくさんの事を教えてくれたプロセスワークの学生たちやディプロメイト(認定プロセスワーカー)たちに、そして、探求し嫌悪し愛し理解すべき世界を作り出してくれたプロセスワーク・コミュニティ全体に、感謝しています。将来の、多くの学問や文化の境界を越えていくような発見や拡充を、私たちは楽しみにしています。

 

トレーニング・センターと個人

学びについての私たちの見方は、他の「花びら」を思うことなしには一枚の「花びら」を見ることはできない、というものです。ですから、例えば、政治について研究することはドリームワークなしにはできないし、コーマワークは家族や小グループのワークなしには理解ができないし、極限意識状態は政治とともに研究すべきだし、ワールドワークは夢や身体のワークを必要とするし、物理学は心理学といっしょにしてはじめて意味をなすし、心理学は宇宙論といっしょに研究されるべきであり、それは宇宙全体の研究になる、といったようなことになります。

ポートランド・プロセス・ワーク・センターのサイト(http://www.processwork.org/additionalsites.htm)、またはワールドワークのサイト(www.worldwork.org)のリンクから見られるサイトのいくつか、あるいはすべてが、プロセスワークのトレーニングや使い方についてのさまざまな次元を探求するのに役に立つと思います。世界中からアクセスできるトレーニングセンターや、地域のコンタクト・サイト、そしてプロセスワーク・コミュニティの友人たちが、すべてではありませんが、リンクのリストに入っています。

 

This page was translated by Kanae Kuwahara.